〜紗悠菜の覚醒〜
ルナリア「紗悠菜様の狙撃って凄いですよね...。本当にどこから撃ってるのか分からないし、たまに数カ所から同時に撃ってますよね?どうなってるんですか...」
紗悠菜「あれは撃った弾をその場に留めてるのよ。それを数カ所で繰り返して星継のトリガーを引くのではなく押すとそれを合図に同時に発射されるわ」
ルナリア「星継にそんな機能があったなんて...。」
紗悠菜「こればっかりは悠海に感謝ね。私は後方から狙撃してる方が性に合ってるもの。以前の星継ではこんなこと出来なかったわ」
悠海「でも本当に良かったんですか?射撃特化に改造してしまったのでヒュージが目の前に現れたら近接で不利になってしまいます…」
紗悠菜「そんなことにはならないわよ。あなたのお姉様、悠樹音がいるんだから。あの子は絶対私にヒュージを近付けないわ。」
ルナリア「わぁ......。」
悠海「ちょっと紗悠菜様、マウント取るような発言やめてください!!悠樹音様は私のお姉様なんですから!!!」
紗悠菜「あら?ヤキモチ?可愛いわね」
悠海「ほんとにこの人は...」
そこへ悠樹音が慌ててやってくる
悠樹音「いきなりごめんね!でも緊急だから!!」
悠樹音の慌てっぷりから想定して本当に緊急らしい
紗悠菜「話して」
悠樹音「うん、実はシィネルガシアから救援要請があって...。同行していた新設のレギオンと任務に行ってたらしいんだけど想定外のヒュージと遭遇して新設レギオンは全滅、シィネルガシアだけじゃ対処しきれないらしくて危険な状態...」
紗悠菜「他のレギオンは?出れないの?」
悠樹音「いますぐ救援に向かえるのはゼーロテュピアーだけ...。しかも今出れるメンバーはここに居る4人とハイリ様だけ......。ハイリ様にはさっき伝えて先に向かってもらってる」
紗悠菜「なるほど...。あ、あと悠依もいるわ。悠依!」
悠依「はい、お姉様」
ルナリア「いきなり現れないでよ!!!ていうかどこにいたのよ...」
悠依「私は最初からお姉様の側にいたよ?ユーバーザイン発動してたけど」
紗悠菜「レアスキルの練度を上げさせるために私が指示したのよ。それよりもすぐ行かないとダメなんでしょ?行くわよ!」
悠樹音「うん、行こう!」
りん「みんな無事か〜?」
しずく「なんとかねー」
あすか「ちょっとキツいね」
なぎさ「悠花ちゃん大丈夫?」
悠花「だいじょぶ...です。」
悠花は目の前で全滅した新設レギオンを見て怯んでしまっている
りん「敵はどこから攻撃して来てるのか分からない防御だけで手一杯だ...」
ハイリ「りん!!無事?!」
りん「ハイリ!来てくれたのか!!ハイリが来てくれたってことは...」
ハイリ「ええ、ゼーロテュピアーはこれよりシィネルガシアの救援任務につきます。それで、敵は?」
りん「それがどんな奴か、どれだけいるのかも分からないんだぞ...。色んな方向から砲撃されるから防御だけで手一杯だ」
ハイリ「分かったわ!鷹の目」
ハイリが周辺状況を把握する
ハイリ「なにこれ...。」
しずく「どうしたの?」
ハイリ「敵の位置が点々と不規則に移動してて私でも完全に把握しきれない......。」
しずく「そんな...」
そこへ悠樹音たち5人が到着する
悠樹音「みなさん!遅れました!状況は??」
ハイリ「いま周辺状況を見たのだけど敵は不規則に点々と移動しているので私でも把握しきれないわ。数は…2体ね」
りん「たったの2体にこの子たちは...。」
りんが無惨な姿で転がっている後輩をたちを見て嘆く
ハイリ「!?砲撃来ます!」
紗悠菜がハイリの合図と共に星継を構えた
ピカッ!
紗悠菜「......。」
紗悠菜は無言で引き金を引く
ハイリ「命中、さすがね」
紗悠菜「こんな敵、対したことありませんね」
みんなが安堵した瞬間残りの1体の反応が消えた
ハイリ「待って!残りの1体の反応が消えた......。どういうこと?」
りん「逃げたか?」
悠樹音「どうでしょう...。今まで遭遇したことないタイプでしたし油断はしないほうが......。」
その瞬間悠樹音の肩を一筋の光が掠めた
悠樹音「ぐっ......!」
紗悠菜「悠樹音!!!」
ハイリ「敵反応あり......。待ってこれって...」
ハイリが見つめる先から敵が上へ飛び上がった
ハイリ「なにあれ...。あんなヒュージ見たことない......。」
姿を現したヒュージは翼のようなものを生やしておりその翼には4つの砲門があった
ルナリア「あの翼...。」
ハイリ「あれは......。多分さっき紗悠菜ちゃんが狙撃したヒュージ...。取り込んだ?」
突如そのヒュージから砲撃の嵐が来る
りん「みんな!防御!!!ゆきっちを守れ!」
悠海「あれ、紗悠菜様と悠依は...?」
2人ともその場から姿を消していた。
直後数カ所から空にいるヒュージ目掛けて幾つもの弾が襲う
ヒュージは翼で体を丸めて防いだ
弾幕を凌いだ直後そのヒュージはある一点へ向かって特攻する
紗悠菜「くっ...。気付かれた!」
悠依「お姉様!」
悠依がユーバーザインでヒュージの意識を自分へと向ける
ヒュージの対象が紗悠菜ではなく悠依へと変更される
砲撃の体勢に入り...発射
されるかと思った瞬間紗悠菜の周囲が光りだした
紗悠菜「私のシルトに手を出すな!!!!」
星継の形状が狙撃銃から十字の弓へと変化する
紗悠菜「お前は2つ間違いを犯した。1つは私が遠距離からしか攻撃が出来ないと判断し近付いたこと、もう1つは......私のシルトを狙ったことだ!!!!」
弓に変形した星継から剣閃が飛びヒュージの翼を切り落とした
紗悠菜「終わりだ...。」
ヒュージの周りに矢の形をした剣閃が現れる
翼を切り落とした直後に落下地点周囲に剣閃を飛ばし剣閃の気配を完全に消していた
紗悠菜「貫け......円刃。」
紗悠菜が弓を引き呟くと、周囲の矢がヒュージを貫きヒュージは跡形もなく消え去った
悠樹音「さゆっち...。今のは…」
紗悠菜「私にもよく分からないけど悠依が危険だと思ったら体が勝手に動いて......。」
悠依「お姉様...かっこよかったです♡」
ルナリア「紗悠菜様!!!なんですか今の!!!!それに星継に形状変化が存在してたなんて初耳です!!!」
悠海「ルナ。星継は狙撃銃と剣閃を飛ばす弓、この2つの形状を持つのよ。弓のほうは近接なんて起こらないから使う必要がないってずっと使ってなかったけどその時が来たんですね......。」
紗悠菜「悠海、感謝するわ。あなたが私の反対を押し切ってこれを作ってくれたこと......。おかげで私は大切なシルトを失わずに済んだ。本当にありがとう...。」
その後剣閃の気配を何故消せたのか疑問に感じた紗悠菜はまさかと思い身体検査を受けた
結果は異常なし
先生はこの異常なしの結果自体が異常だよ...と言った
何故か聞くと
あの戦闘中私はユーバーザインを発動させていたらしい
それを聞いて剣閃の気配が消せたことにも納得出来た
でもデュアルスキラーは狂化を引き起こすはず...
紗悠菜「どういうことですか?」
先生「君のレアスキルは鷹の目のままだよ。サブスキルもステルスのままだ。恐らく何らかの形で一瞬だけデュアルスキラー状態になったんだろう...。狂化しなかったのは完全にデュアルスキラーにならなかったから。幸運だったね?でも次はないよ、確実に壊れる。」
紗悠菜「分かりました。」
だが紗悠菜は気付いていた
自分はいま鷹の目とユーバーザイン2つのレアスキルが使えるということに
狂化しない原因は何故か分からないが1つ思い当たることがあるとすれば自分は過去に1度壊れてるから
そして無意識のうちにユーバーザインでユーバーザイン自体の存在をステルスレベルまで隠しているということ
だから先生も私のサブスキルがステルスのままだと誤認したのだろう
この事実はその時が来るまで内に秘めておこう
紗悠菜「さて...今日のご飯はなににしようかなぁー......。」
私は悠樹音が待つ食堂へと向かった
終わり